読ガール@東京 雑司ヶ谷〜並木ハウス

スマートフォンやタブレット、電子書籍リーダーといったデバイスと電子書籍、そして美女という組み合わせでお届けする連載「読ガール」。今回はどんな子が?

» 2012年05月25日 22時45分 公開
[ITmedia]
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 電子書籍の普及啓もうに努める映像プロジェクトとしてお届けしている連載「読(よみ)ガール」。今回の舞台は東京都豊島区雑司ヶ谷の鬼子母神周辺です。

 鬼子母神周辺には、“漫画の神様”手塚治虫氏が3年ほど住んでいた「並木ハウス」があることでも知られています。同じ豊島区内にかつて存在した有名な「トキワ荘」から並木ハウスに引っ越した手塚治虫はここを拠点に数々の名作を生み出していきます(ちなみに、並木ハウスは今もアパートとして貸し出されているようです)。

 映像内で美女が読んでいる電子書籍は「PRAY FOR JAPAN ―3.11世界中が祈りはじめた日―」(講談社)。もはや改めて語るまでもない2011年3月11日に起こった東日本大震災。当時、Twitterは「#prayforjapan」というハッシュタグがついたツイートであふれかえっていました。これらはすべて、世界中から日本へ向けて発信された祈りの言葉や応援メッセージ、あるいは被災地からのメッセージなどだ。月並みな言い方をすれば、人を想いやる優しい気持ちは国を超えるということを再確認した人も多かったように思います。

 本書の監修は鶴田浩之さん。鶴田さんは震災が起こったとき、車の運転免許合宿で栃木県の那須塩原市にいた当時20歳の大学生です。当時、那須塩原も震災により停電が続いており、また、強い余震も続いていました。そんな場所で鶴田さんは震災への不安を覚えつつも仲間たちと「prayforjapan.jp」を立ち上げ、「#prayforJapan」がついたツイートをアーカイブし始めました。

 「PRAY FOR JAPAN ―3.11世界中が祈りはじめた日―」は、そんな多くのメッセージをまとめた一冊で、震災から約1カ月後の2011年4月25日に発売され、その後電子書籍アプリ化されています。本書で取り上げられたどの言葉も、そこに込められた思いが伝わってくるようなものばかりです。

 この電子書籍を読んでいる映像の中の少女も、東北出身。今は夢に向かって東京でがんばる彼女も、本書の内容には当時の感情がよみがえってくるといいますが、それ以上に力づけられると笑顔を見せてくれました。

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