レビュー
» 2012年05月16日 11時00分 UPDATE

NOOK Simple Touch with Glowlightの実機レビュー (1/2)

Barnes & Nobleが発売したフロントライト付き電子書籍リーダー端末「NOOK Simple Touch with GlowLight」。単なるギミックか、それとも電子書籍リーダーのスタンダードを変えるのだろうか。

[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
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 Barnes & Nobleの「NOOK Simple Touch with Glowlight」は、暗い場所で読書可能な新型電子書籍リーダーだ。同社のNOOK Simple Touchと同様にE Inkディスプレイを採用し、長時間読書をしても目への負担が少ない。LCDディスプレイとは異なり、暗い場所で読書しても目が痛くなることはない。この新型電子書籍リーダーは単なるギミックか、それとも電子書籍リーダーのスタンダードを変えるのだろうか。

ハードウェア

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 Simple Touch with Glowlightは6インチのE Ink Pearlディスプレイを搭載している。800×600ドットの画面解像度は、昨年リリースされたKindle Touch、NOOK Simple Touchといった電子書籍リーダーと同じで、内蔵メモリは2Gバイト、800Mhzのプロセッサを搭載している。追加容量が必要ならMicro SDメモリーカードを利用すれば32Gバイトまで拡張できる。日常的に利用する機能はこのプロセッサと256MバイトのRAMで快適に動作する。

 Simple Touch with Glowlightは市場で最もデバイス自体の反応性能がよいフルタッチスクリーンの電子書籍リーダーだ。赤外線ディスプレイを搭載し、メニューとキーボード操作を行う際にピンポイントでの正確さを実現している。

 目玉となるのは暗い場所での読書が可能になるGlow機能だ。市場のほとんどのタブレットはディスプレイ下から発光するが、このデバイスは赤外線ディスプレイと同じレベルから発光する。かなりの光量を発する8つのLEDライトがケース枠に分散して配置されている。そのためか、テキストの一部がほかの部分よりも暗く表示されることもある。Glow機能はいつもONになっている訳ではなく、点灯するためには2秒ほどNボタンを押す必要がある。輝度の変更は設定メニューから行う。

 率直に言って、Glow機能は電子書籍リーダーに登場した最高の技術革新の1つだ。これまで、ユーザーが暗い場所で電子書籍リーダーを利用したい場合、かさ張るアクセサリーライトかビルトインライト付きカバーを購入しなければならなかった。購入時のコストを大幅に上昇させるだけでなく、デバイスはかさ張り、不格好になるのがこれまでの電子書籍リーダーだった。

 Simple Touch with Glowlightの厚さは11.9ミリでKindleの10.1ミリよりもやや厚い。重量は199グラムを切るくらいで、KindleやNOOK Simple Touchよりも軽い。ディスプレイにライトを追加しつつ軽量化を実現したことはかなり素晴らしいといえるだろう。また、バッテリーは、ライトを点けたまま毎日30分読書した場合で1カ月、ライトを消して毎日30分読書した場合で2カ月となっている。このモデルの優れている点の1つはBarnes & NobleがACアダプターを同梱したことだ。前モデルはPCでデバイスを充電するためのUSBケーブルのみ同梱されていた。

 市場のほかのほとんどの電子書籍リーダーと同じく、このデバイスはWi-Fi接続専用だ。簡単にLAN接続でき、Barnes & Nobleのオンラインストアから新コンテンツをダウンロードできる。自分の電子書籍リーダーをBarnes & Nobleの書店に持ち込めばオンラインで本のサンプルをダウンロードして読むこともできる。書店を出ると、サンプルはライブラリーから消えるが、少なくとも購入する前に試すことができる。これは実書店を経営するメリットの1つで、大きな差につながるちょっとしたことを実行に移すことができる。

 筆者はKindle TouchではなくNOOK with Glowを外出時に持ち出している。ページ送りボタンはスリムで右利き、左利きのユーザー向けに最適化されており極めて優れている。『Send to Kindle』や『Instapaper』といったKindleが提供しているような機能をすべて備えている訳ではないが、ハードウェアレベルでは軽量で、現在市場で発売されているどのデバイスよりも優れた電子読書体験を提供してくれる。

NOOK Simple Touch with Glowlight開封の儀

ソフトウェア

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 Simple Touch with GlowlightはGoogle Android 2.1をメインOSに採用している。Barnes & Nobleが製造してきた電子書籍リーダーはすべてこのOSを搭載しており、標準的なLinux OSよりも高速で柔軟性が高い。

 Barnes & Nobleは自社の電子インクベースのデバイスにソーシャルリーディング体験をうまく取り込んでいる。NOOK Friends、LENDME、ソーシャルメディア統合などさまざまなプログラムを備えている。ユーザーは自分の友人から電子書籍を2週間まで借りることができ、友人がどんな本を読んでいるのか読書リスト全体を照会することもできる。友人がNOOKを利用しているか分からず、それでも無料で本を借りたければ、Lendingbookのような電子書籍貸出サイトを利用できる。自分のアカウントにログインすれば、本の一節や引用をTwitterとFacebook経由でシェアすることもできる。

 Barnes & Nobleは書籍を購入し読書するユーザー向けに幅広く拡張性の高いエコシステムを提供している。ストアは電子書籍リーダーに組み込まれ、直感的に構成されている。スワイプとジェスチャーに最適化され、すべてのテキストは視認性が高く、ユーザーが間違って違う部分をクリックすることもない。ストアは多くのセクションに分かれ、New York Times Best Sellers、Editors Picksといった人気のあるカテゴリーや、さまざまなジャンル、サブジャンルが存在する。New York Times、多くの地方紙などさまざまな出版社から新聞をダウンロードすることもできる。現在、有料、無料を問わず、100万冊以上の書籍を在庫している。

 筆者はNOOK Simple Touch with Glowの反応の良さが好きだ。メニューと設定の操作は非常に高速でメニューがロードされるまでの待ち時間はほとんどない。書籍のロード、ページ送りのスピードについても申し分ない。

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