ハリー・ポッターシリーズに続刊

ハリー・ポッターシリーズの作者は、いつの日か物語の続編を執筆する可能性を完全に排除していない。今は完全版百科事典の編纂にいそしむ作者だが、権利周りの対応は先見の明がある。

» 2012年04月23日 09時29分 公開
[Mercy Pilkington,Good e-Reader Blog]
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 あまり興奮しないように。ローリング氏はハリーの冒険に続きがあるか質問されて「『ない』とは言っていない」と回答しており、魔法少年の真のファンなら、まだ希望を抱いていられるかもしれないが、ハリー・ポッターの第8巻が出版されるわけではない。さらに言うなら、著者はシリーズが大団円を迎えたと感じており、現時点ではそれ以外の場で自分の才能を発揮することに専念しているが、いつの日か物語の続編を執筆する可能性を完全に排除していない。


 今のところハリー・ポッター第8巻が出版される可能性はないが、ローリング氏はファンのために良いタイミングで時間の掛かる仕事に打ち込んでいる。魔法使いが利用する数多くの道具を総合的にカバーする完全版百科事典がいつ出版されるか分かっていないが、ファンの熱心な求めに応じて出版されることになり、インタラクティブファンサイトPottermoreの一部コンテンツも利用される。

 ローリング氏はハリー・ポッターの物語をがっちりと守っており、ハリー・ポッター用語集を出版しようとした米国RDR booksに対する訴訟がそれを物語っている。ローリング氏はハリー・ポッターが出版された際にシリーズ全体の電子著作権を手放さなかったことで賞賛され、それにより自身で立ち上げた出版社を通じてシリーズの7冊すべてを電子書籍という形で独占的に販売している。

 ローリング氏の人気の派生タイトルで、発売から数日で40万部を売り上げたTales of the Beedle Bardと同様、まだ出版されていない百科事典の収益は寄付されることになっている。

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