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» 2012年04月19日 15時30分 UPDATE

Yahoo!、電子書籍広告システムの特許を申請

広告付き書籍には可能性が眠っている。米Yahoo!は電子書籍内に広告を掲載するための特許を2件米国特許商標庁に申請中だが、これらの動きは新しい流れを生み出すかもしれない。

[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
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 米Yahoo!は電子書籍内に広告を掲載するための特許を2件米国特許商標庁に申請中だ。この新技術は電子書籍体験を大幅に変更し、最終的にYahoo!に最先端のツールをもたらすかもしれない。


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 この取り組みの本質は、その技術がどのように利用されるか同社が例示した幾つかの事例から推し量ることができる。申請内容によると「広告出稿者にはより有益で、電子書籍の読者には書籍のさらなる値引きを保証する可能性がある」とのことだ。

 適用事例ではウェイターが主役に温かい飲み物を差し出すシーンを描いており、「ホットココアやチョコレートバーの広告を表示するには素晴らしい機会になるかもしれない」。別の事例では「設定が若い登場人物を含む場合、読者がコカ・コーラを1杯飲むように誘引し、冷えたグラスのグラフィックを表示するコカ・コーラの広告が提供される」。また、ユーザーが過去に購入した本を勘案し、ジャンルごとにお勧めの本を提案するといった広告も考えられる。

 書籍のほとんどの部分で広告は表示されないが、電子書籍リーダー自体も広告を表示しない訳ではない。AmazonとKoboは広告付きの電子書籍端末を提供しており、このモデルではスクリーンセーバーとホームスクリーン上に広告が表示される。広告付き電子書籍リーダーを購入することで通常30ドルほどを節約できるが、少額の費用を支払えば広告表示を停止できる。

 筆者は書籍内に表示される広告のメリットについてこれまで幅広く議論してきたが、素晴らしいアイデアだと思う。広告を表示することで書籍を割り引いたり無料で提供したりできるからだ。広告付き書籍を販売しているA社と広告なし書籍を販売しているB社があれば、ほとんどの人は割り引かれた広告付き書籍を選択するのではないだろうか。

 書籍内広告が有益な点の1つは企業が海賊版を抑制できることだ。ある読者が書籍を購入し、何千人もの人にファイル共有目的のWebサイト上で共有したとしよう。少なくとも、出版社や自主出版した著者は書籍販売で損失を出しても、広告手数料を受け取ることができるのではないだろうか。

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