Amazon、Audible Author Servicesをローンチ

Amazonの「Audible Author Services」という新プロジェクトはオーディオブックを自主出版するためのものだが、オーディオブックの活性化につながるかもしれない。

» 2012年04月18日 13時30分 公開
[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
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 Amazonの子会社、Audibleはインターネット上で最大のオーディオブック提供サイトで、本を読む気がしないときには何千冊分ものオーディオブックをここで購入できる。Amazonは「Audible Author Services」という新プロジェクトに2000万ドル以上を投資した。このサービスにより基本的に著者は自身のオーディオブックを自主出版でき、1ユニット売り上げるごとに1ドルを受け取ることができる。1ドルは微々たる額のようだが、これは通常の歩合に加算される金額となる。

 Amazonは著者が自分の作品をソーシャルメディアとWebサイトを通して宣伝できると考えている。著者がAudibleにオーディオブックをアップロードすると、その一部をFacebookや自分のブログに埋め込むことができる。これによりオーディエンスは購入前に内容をチェックできる。オーディオブックの無料コピーをダウンロードすると、Audibleへのレビュー投稿方法も合わせてメールで送付され、投稿するとAudibleのWebサイト上で特別値引きが受けられる。著者も印刷版あるいは電子版書籍をオンライン上で宣伝する際にオーディオブックについても言及するようになる。

 このAudibleの新プロジェクトは著者とのより良い関係を直接築くためにAmazonが開発したものだ。同社は、「われわれはこれまで著者と直接協働することで大きな成功を収めており、その協力関係がオーディエンスの増加とオーディオブックの消費増につながりました。著者が自分の本を懸命に宣伝していることは認識されています。われわれは著者が同時にオーディオ版を宣伝するように促進していきたいと考えています。また、Audibleストアのすべての著者がわれわれと協働することで利益を得てほしいと願っています」と表明している。

 オーディオブックを自主出版する手段、そして価値あるマーケティングツールを手中にすることが新プロジェクトの機会を求めるすべてのインディー作家にとって恩恵となる。犬の散歩をしたり車での通勤をする合間にオーディオブックを聴く顧客セグメントは伸び続けている。10分ごとに同じ曲を流すラジオ局にはすぐに飽きるし、MP3のプレイリストもすぐに新鮮さを失ってしまうからかもしれない。

Audibleより

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