BookLiveが発表したソーシャル本棚サービス「読むコレ」に期待

三省堂書店と事業提携を発表していたBookLiveが、「電子書籍ストア」と「リアル書店」をつなぐソーシャル本棚サービス「読むコレ」を発表した。

» 2012年03月24日 15時20分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 総合電子書籍ストア「BookLive!」を運営するBookLiveは3月23日、事業提携している三省堂書店との連携施策となるソーシャル本棚サービス「読むコレ」を発表した。4月上旬からサービスを開始する。

 同サービスは、電子書籍と紙の書籍を一元管理するとともに、自身の本棚やレビューを公開できるWebサービス。BookLive!または三省堂書店の会員組織「クラブ三省堂」のIDでログインでき、それぞれの書店で購入した履歴から電子書籍と紙の書籍をWeb上で一元管理できる。作成した本棚は購入した書籍情報だけでなく、本のレビューや未読・既読状態といったステータスをほかのユーザーに公開できる。また、PCやスマートフォンなどそれぞれのデバイスに最適化したUIとなっているのも特徴だ。ロードマップとして、TwitterやFacebookのアカウントからの利用や、自分だけのオリジナルランキング機能なども予定されている。

 電子書籍と紙書籍を一元管理するという点では、「紀伊國屋書店BookWebPlus」ではすでに可能で、まだ実運用に入っていないものだと、大日本印刷とインプレスR&Dが共同開発する「オープン本棚」などもある。読むコレは、クラブ三省堂との連携でスタートするが、連携していない他書店で購入した書籍でも利用できるようにする予定だ。オープン本棚が志向しながらまだβ版としているところを先んじてサービスインするスピード感に注目が集まる。

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