著作のレンタルから収益が得られるAmazonのKDP Select。2月は前月から大きく貸し出し回数が減ったが、著者への分配収益は過去最高となった。
米Amazon.comは、KDP Selectの2月分成果を明らかにした。貸し出し回数は明らかにされていないが、著者や版元への1冊当たりの分配収益は過去最高となった。
KDP Selectはこれまで何度か紹介してきたが、AmazonがAmazon Prime会員向けに提供している電子書籍のレンタルサービス「Kindle Owners' Lending Library」に著作を提供することで、貸し出し回数に応じてファンドからの分配収益を得られるというもの。著作はこれまたAmazonが提供する自己出版サービス「Kindle Direct Publishing」(KDP)経由で出版するのが前提で、一定期間、著書をAmazonのみで販売することなどが求められる。
2月の実績は分配収益が明らかになっており、その額は1冊の貸し出し当たり2.01ドル。ファンドの額は60万ドルであることから、貸し出し回数は約30万回と推定される。これまでの実績をまとめたものが以下の表だ。
時期 | 貸し出し回数 | ファンド額 | 著者が著作1回の貸し出しで得た収益 |
---|---|---|---|
2011年12月 | 29万5000回 | 50万ドル | 約1.7ドル |
2012年1月 | 43万7000回 | 70万ドル | 約1.6ドル |
2月 | 約30万回(推定) | 60万ドル | 2.01ドル |
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