角川GHD、ラノベやコミックスが好調に推移

角川グループホールディングスは、2012年3月期第3四半期の決算短信を発表。売上高は前年同期比3%増の1075億5100万円だった。

» 2012年02月02日 13時30分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 角川グループホールディングスは1月30日、2012年3月期第3四半期(2011年4月1日〜2011年12月31日)の決算短信を発表した。売上高は前年同期比3%増の1075億5100万円、営業利益55億2500万円(同2.6%増)、経常利益59億2600万円(同1%減)、四半期純利益35億300万円(前年同期は1200万円)となった。

 出版事業から生み出される高付加価値コンテンツの多メディア展開を図っている同社。雑誌・広告関連は、東日本大震災以降続く市場環境の悪化が好転せず、販売、広告収入ともに厳しい状況が続いているとしたが、書籍関連ではライトノベルやコミックスが好調に推移したという。特に売り上げに貢献した作品としては、ライトノベルでは「新約とある魔術の禁書目録」「バカとテストと召喚獣」が、コミックでは「テルマエ・ロマエ」「よつばと!」「とある科学の超電磁砲」などが挙げられている。

 電子書籍事業を含むネット・デジタル関連については、ゲームソフト、eコマース事業が順調に推移したと説明。電子書籍領域では独自の配信プラットフォーム「BOOK☆WALKER」がニコニコ動画やGREEと連携し、ユーザー数と販売数を伸ばしているという説明にとどまっている。

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