専用電子書籍リーダーはあなたにとって正しい選択か?

汎用タブレットやスマートフォンが多数登場する中、専用の電子書籍リーダー端末は必要なのだろうか。あなたの読書専用デバイスはタブレット? 電子書籍リーダー? それとも携帯電話?

» 2012年01月27日 12時30分 公開
[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
Good E-Reader

 タブレット、スマートフォン、PC、電子ペーパーベースの電子書籍リーダーといった選択肢が存在する世界で、多くの人がふと疑問に思うのは、専用電子書籍リーダーが自分に向いているのかどうかということだ。

 E Inkベースの専用端末は一般に認知されるようになって6年ほどがたったが、その間にテクノロジーを劇的に進化させ、小型化かつ安価になった。何千冊もの本を携帯できるようになり、長時間読書しても目に優しい。こうしたデバイスのほとんどはWi-Fi経由でインターネットに接続でき、それぞれのリーダーが接続するストアで電子書籍、新聞、雑誌を直接購入できる。

 大きな問題は専用電子書籍リーダーがあなたに向いているかということだ。こうしたデバイスの主な購入動機の1つはコストだ。タブレットを所有する人の多くは傷がついたり、なくしたり、盗まれたりするのを恐れてデバイスを屋外に持ち出すことはない。300〜800ドルもするデバイスを持ち歩くのは、オフィスのような管理された環境以外では災難を呼び込むようなものだからだ。もう1つの大きな利点が携帯性で、デバイスのほとんどは軽量でポケットやハンドバッグに収まる。最後に、ほとんどの人はPCのモニターやApple iPadのようなタブレットのディスプレイを注視しているとLCDによる極度の疲労に襲われる。筆者は眼鏡をかけている人からタブレットの画面を1時間以上見ていることに耐えられないという意見をよく聞く。電子ペーパーベースの電子書籍リーダーはディスプレイが発光しない代わりに周囲の光に頼っている。ほとんどの電子書籍リーダーは非常にくっきりとしたテキストを黒く表示するグレースケールのディスプレイを備えており、プリントメディアを読むのとよく似た感覚で何時間も読書できる。

 ところで、筆者はどこにでもスマートフォンを持って行くが、ちょっとした用事で外出する際に電子書籍リーダー端末を持って出ることはない。少しかさ張る6インチの電子書籍リーダーを持ち歩くよりも、むしろ4.3インチディスプレイを備え電話に利用できるスマートフォンを持ち運ぶ方がずっと簡単だ。筆者は日々のニュースをチェックするのに携帯電話を使うが、ディスプレイが小さいので外出時に本を読むデバイスとして利用することはまずあり得ない。

 多くの人がコンテンツを読むのにKindle Fire、NOOK TabletあるいはApple iPadといったタブレットに頼っている。タブレットはフルカラーでコンテンツを表示でき、タブレット向けに作りこまれたコンテンツを表示できるので、これらのデバイスを利用することには大きな利点がある。雑誌、料理本、児童書、インタラクティブな機能強化された書籍はフルカラーでその真価を発揮し、動画、アニメーションなどのコンテンツに触れる機会を与えてくれる。Adobe Flashの利用、YouTubeなど完全なインターネット体験に関しては言うまでもない。

 従って、読書を好むなら電子書籍リーダーは正しい選択だろうか。究極的には、それはあなたの選択であり、自分の財布の中身と目がLCDディスプレイ上での読書に耐えられるかどうかということにかかっている。最近の子どもと若者はPCと携帯電話を手に成長している。彼らは年上の世代が拒否反応を示す明るいディスプレイ上で何かを読むことに慣れている。筆者は通常タブレットと電子書籍リーダーの両方を持ち、それぞれ異なる目的に利用している。寝る前に読書をするので、読書したりポッドキャストを聞いたりするのにiPadを使っている。旅行中は、電子書籍リーダーが軽量で携帯性に優れるので常に持ち歩いている。

 筆者はこの問題についてほかの人がどんな意見を持っているのか知りたい。あなたの読書専用デバイスはタブレット? 電子書籍リーダー? それとも携帯電話?

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