コラム
» 2012年01月16日 09時20分 UPDATE

Amazonにできるなら……

独立系書店、特に、出版の機能も備えた書店は、これからの時代どのように生き残っていくべきか。そのヒントとなりそうな事例を紹介しよう。

[Mercy Pilkington,Good e-Reader Blog]
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 最近、大小さまざまな出版社だけでなく、CreateSpaceLighting Sourceといったプリントオンデマンドサービス、あるいは出版ゲームに飽き飽きしている著者のニーズに対応するために立ち上がった独立系出版社を通して、より多くの人が製本サービスを利用しているようだ。Salon.comでもつい先日、出版業務も行っている独立系書店で生じている新たな現象の調査記事を取り上げた。

 「出版社としての独立系書店は競争をめぐって幾つかはっきりとした利点を享受している」とスティーブ・アーモンド氏は「独立系書店とAmazonの戦い――出版社化する書店」という記事の中で述べている。「まず、独立系書店は地域の作家により地域の関心を引きそうなタイトルを強調できる。次に、自分の店にそれらの書籍を陳列できる。さらに、出版時の前払金により、従来の出版社よりも早くマーケットに書籍を上梓できる。重要なのは、独立系書店が独自タイトルを1部売り上げると、その利益の一部ではなくすべてを受け取ることができるということだ」。

 書店が出版業務を手掛けるのは人気のトレンドだ。アーモンド氏の記事は幾つかの小さな町の独立系書店について言及しており、それらの書店は変わりゆくマーケットに適応し、オンライン書店でより安く購入でき翌日に無料配送されるタイトル以外の本を提供することで生き残る手段として出版を利用している。

 「創業後のほとんどの期間、Hub City(Writer's Project)は米国サウスカロライナ州スパータンバーグの唯一の独立系書店であるPic-a-Bookで自社のタイトルを販売していた。その後、4年前にPic-a-Bookは倒産した。『われわれは売り上げに大きな影響を受けました』とHub Cityの常務取締役、ベッツィー・ティター氏は説明する。『地元での売り上げがわれわれにとっての主な収入源だったからです。Barnes & Nobleはわれわれのために仕事をしてくれませんでした。必要な展示が行われなかったのです』」。

 大手小売店、電子出版との競争に直面して顧客を店舗に呼び込む必要を超えて、独立系書店は新たなコンテンツを取り入れる出版サービスを提供し、販売可能なタイトルを増やすことで地域コミュニティーのニーズを満たしている。同時に、多くの独立系書店は地域の作家にチャンスを与え、より低い賃貸料で物件を提供していて、特に新ビジネスによって生じる再活性化により利益を享受する場所で出版へ進出することを選択している。

 出版業界のあらゆる側面に関連するより多くのビジネスが学習を重ねるにつれ、それぞれの分野で成功するためのキーとなるのは進化だ。人々の読書の仕方がテクノロジーによって変わってきたように、出版の方法も変化しなければならないだろう。

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