BookLive、『ムチューコミック』シリーズ4誌の創刊を発表：あなたもムチュー？

BookLiveは、自社の電子書籍ストアで独占的に配信する月刊デジタルコミック誌『ムチューコミック』シリーズ4誌の創刊を発表。2012年1月からの配信を前に、プレ創刊号の無料配信を開始した。

[西尾泰三，ITmedia]

　BookLiveは11月18日、運営する電子書籍ストア「BookLive!」で独占的に配信する月刊デジタルコミック誌『ムチューコミック』シリーズの創刊を発表、2012年1月から順次配信を開始すると発表した。

『ムチューコミック』シリーズから特選した作品をプレ創刊で無料配信する

　ムチューコミックシリーズは、新人漫画家による完全書き下ろしのオリジナルコミック誌の名称。それぞれ読者ターゲットが異なる全4誌の創刊が予定されており、「ムチューコミック DRIVE」「ムチューコミック Mint」が1月中に創刊予定。前者が男女向け、後者が少女／女性向けとなる。

　ムチューコミックシリーズ各誌にはそれぞれ5作品が掲載され、ページ数は各作品24ページ程度のボリュームとなる。価格は105円（税込み）と気軽に読める価格設定。まだ正式な誌名が決まっていない2誌を含め、月4冊、つまり毎週1誌を配信する体制を採る。

誌名	ムチューコミック DRIVE	ムチューコミック Mint
創刊日	2012年1月6日	2012年1月20日
発売日	毎月第1金曜	毎月第3金曜

　創刊に先立ち、プレ創刊号という形で年内に2号分無料配信する。同日からプレ創刊号の配信が開始されており、12月16日にはプレ創刊2号が配信予定。プレ創刊1号では、『ムチューコミック DRIVE』と『ムチューコミック Mint』から、それぞれ2作品、合計4作品を掲載、無料で配信されている。

プレ創刊1号掲載作品。左から『傀儡審命 カラクリ×からくび』『新撰組 零 〜双璧ノ沖田〜』『シャーロック・ホームズは影にささやく 〜七人の遺産相続人〜』『侍鳥』

　BookLiveは、オリジナル電子雑誌「GEN-SAKU！」も刊行しているが、GEN-SAKU！が小説などの活字もので構成されているのに対し、今回発表したムチューコミックシリーズは漫画を扱う。ボーンデジタルでシリーズもののオリジナルコミック誌が創刊されるのは電子書籍業界も初となる。単発の企画ものではなく息の長いものにしてこうとするストア側の熱意も感じられるこの取り組み。出版社が介在しない点や、ここからのメディアミックスをどのように仕掛けるかも注目される。期待して見守りたい。