コミック読書にちょうどよいサイズ感──7型サイズのお手ごろ・快速タブレット「GALAPAGOS A01SH」まだ終わらんよ(3/3 ページ)

» 2011年10月14日 15時00分 公開
[太田百合子(撮影:矢野渉),ITmedia]
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7型クラスの手ごろなサイズ感+サクサク動作、eBook+マンガ用にもアリ

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 さて、GALAPAGOS A01SHは機器の単価を抑えられることと、データ通信手段を適宜用意できるほどの知識を持つ層は別にして、初心者層に本機を別の機器であるポータブルルータとともに使わせるのは少し厳しい。イー・モバイルブランドで発売するのであれば、かつ持ち出してもらいたいために(自宅据え置き利用+家庭内無線LAN環境で使う機会の多い10.1型より)モバイル向けの7型サイズを投入したのであれば、ユーザーの選択肢および購買層を広げる目的で3G内蔵モデルも用意してほしかったなと思う。

 マーケティング調査などで3Gモデルは不要、他社とは別の戦略に、といった結果における施策と思われ、もちろん3Gモデルがあるから一般層に受け入れられるわけでも決してない。ただ、仮に本機を両親に使ってもらおうとした場合、ポータブルルータと一緒に……などでは使いこなせない確率が格段に高まる。ターゲットやタブレットそのものの想定利用シーンをそのような一般層まで大きく広げる考えがないのであればそれは別によいのだが……イー・アクセス千本会長がこう述べているということは、そうではないと思われる。

 それをさておいて、手ごろなサイズ感、現状で不満はほとんどない動作パフォーマンス、そしてそこそこのバッテリー実動作時間──eBook端末として、普通のAndroidタブレットとして、仕上がり具合のバランスはかなりよい。

 4型クラスのスマートフォンでは表示が小さいが、10.1型サイズのタブレットでは持ち歩けない。電車などでも比較的手軽に使いたい。そんなユーザーには本機の7型サイズがおそらくちょうどよく、購入を勧められる。バッグへ入れるのが苦にならない。この感覚は、モバイル機器において非常に重要だ。

 なお、製造元のシャープはメディアタブレット「GALAPAGOS」シリーズの新製品投入を明言している。EMOBILE G4やLTEなどの新世代高速通信に対応するモデルも予定しているのだろうか。イー・モバイル×シャープの組み合わせも「まだ終わらんよ。むしろ始まったばかりだよ」と、今後の意欲的な新モデル投入にも期待したい。



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