Pottermoreの独占公開と新たなストーリーラインというコンテンツ

Pottermoreでは、いまだ電子書籍化されていないハリー・ポッターに裏話などのコンテンツを加え、付加価値にしようと考えている。正式公開が待たれる。

» 2011年10月05日 16時30分 公開
[Mercy Pilkington,Good e-Reader Blog]
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 ハリー・ポッターで中流階級に属するダーズリー家の口汚いおじとおばがどのように出会ったのか考えたことはあるだろうか? あるいは赤ん坊のハリーがプリベット通りの監獄に空飛ぶバイクで届けられた際、マクゴナガル先生はその日をどのように過ごしたのだろうか? こうした裏話がハリー・ポッターに捧げられたWebサイト「Pottermore.com」のβ版ですでに追加されている。

 現時点では、サイトの正式オープンとともに巻き起こるであろう魔法のワクワク感を伝えようとするティーザーなど、サイトのインタラクティブな機能はわずかしかないが、グラフィックと裏話はすでにかなり素晴らしいレベルにある。著者のJ.K.ローリング氏によるシリーズの理解を高める注釈が章ごと、タイトルごとに追加されつつあるからだ。

 各章が順番に公開されるにつれて、7冊の物語を執筆中のローリング氏が見たその世界観のかなりの部分が共有されることになる。さらに、例えば3章の塩コショウ入れのような、一見すると無意味に見える任意のものをクリックすることで何かが起こるインタラクティブな機能もちりばめられている。本作ではありふれたマグルが持つ何かですらストーリーの中で実は重要だったのだと判明するかもしれない。

 Pottermoreは各章のコメント欄でβユーザーからのフィードバックを集めている。ファンたちによる賞賛と不満の声を両方とも読むのはかなり興味深い。これらは近い将来完全公開されるバージョンの骨組みでしかないかもしれないが、真に重要なニュースは順番に公開されるハリーポッター初の電子版となるだろう。

今秋ともされていたサイトの正式オープンは、残念なことに2012年前半に延期された。


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