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» 2011年09月13日 17時40分 UPDATE

電子読書とサウンドトラック

作品の世界観を深く味わうために、サウンドトラックなどを購入した経験がある方なら、著者が執筆時に流していた音楽のプレイリストなどがおまけとして提供される価値が分かるはずだ。

[Mercy Pilkington,Good e-Reader Blog]
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 GoodEReader.comでは先日、機能強化された電子書籍の最新状況について記事で取り上げた。こうした電子書籍は前例のないほどの量のフルカラーグラフィックと動画を内蔵し、読書体験をインタラクティブにする一方、Cathedral Rock Publishingといった企業は典型的な電子書籍に合わせてサウンドトラックを書いたりプロデュースしたりしており、読者はテキスト内のさまざまなポイントで再生ボタンを押して曲を流したり、読書をしていないときに楽しむためのサウンドトラックを購入したりできる。

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 今や、多くの著者が自身の書籍のプレイリストを作成しており、Spotifyのような無料音楽サイトやiTunes Storeを利用している。プレイリストは作品内の実際のシーン――暗くて騒々しいナイトクラブや2人のキャラクターが共通の友人の結婚式で出会うところ――などを中心に展開する一方、多くの著者は執筆時に流していたお気に入りの音楽をダウンロードできるプレイリストをファン向けに組み込むこともある。J.K.ローリング氏がHarry Potterシリーズを執筆していた際の膨大なノートがやがてPottermore.com経由でリリースされるように、読者が物語の背後を探求しようとすればするほど、音楽を含め、作品に結びつく創造的プロセスに興味を抱くことになるものだ。

 「作者とオーディエンスの結びつきがよりインタラクティブになり、Spotifyのような音楽のストリーミングサービスで曲をシェアすることが簡単になるにつれ、このような書籍のサウンドトラックは著者と読者の間でますます人気となっている。しかし、映画のサウンドトラックはライセンス契約だったり、映画スタジオにより所有されるレーベルのアーティストの宣伝をするためであったりするのに対し、著者のプレイリストは、うまくすれば、登場人物に深みを与え読者の結びつきを強める」とSalon.com(2011年8月19日)の記事でジャミ・アッテンバーグ氏とデビッド・デーリー氏は言及した。

 タイトル、著者、読者といった3者間の相互作用を促進するテクノロジーは電子読書の経験全体に役立っている。電子書籍への仮想的なサイン、ブログツアー、インタラクティブコンテンツ、ソーシャルメディアプラットフォームなどが著者をより親近感あふれるものにしている。作品執筆時に流していた音楽のプレイリストを提供するというのはその延長線上にあるといえる。

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