AOL Editions――個人向けにカスタマイズできるiPad向けマガジンアプリが発売

AOLがリリースした日刊新聞のようなiPad向けアプリ「Editions」は、多数のライバルがひしめき合う中で、本当に足跡を残せるだろうか。

» 2011年08月08日 12時00分 公開
[Sovan Mandal,Good e-Reader Blog]
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 FlipboardあるいはPulseといったiPadアプリはAOLのEditionsという新たなライバルを迎えた。今、App Storeから無料でダウンロードできるEditionsは、最新の個人向けにカスタマイズできるマガジンアプリで、多くのオンライン情報ソースに加え、ソーシャルネットワーキングアプリケーションから情報を引き出し、毎日きちんとしたマガジン形式でユーザーのiPadに届くニュースストリームを作成する。

 ユーザーは自分の好き嫌いについて幾つかの簡単な質問に答える必要がある。それから、ニュース、テクノロジー、スポーツ、アートとカルチャー、デザインといったカテゴリーを選択し、それに従ってアプリはさまざまなオンラインの情報ソースから自動的にニュースを抜き出す。これは独自のニュースソースを持つThe Dailyとは違う。また、Editionsはユーザーの好みをチェックしており、iPad上でユーザーがどのような記事を読みたいかについてはっきりと把握している。このことはユーザーの好みによって自動的にアプリを調整するのにも役立っている。

 よって、アプリそのものはかなりカスタマイズできる一方で、オリジナル広告、コンテンツとフォーマットを含むすべてのオリジナルコンテンツも表示する。アプリはアプリ内ブラウザで稼働するが、ときどき動作が遅くなるかもしれない。

 また、このアプリのもう1つの特徴はコンテンツが1日に1度だけ更新されるということで、その範囲において有限であるということだ。よって、その日の終わりまでにほとんど妥当性を失う新聞に非常に似ている。また、Editionsという形でのAOLの取り組みはとても価値がある一方で、Editionsのようなアプリはすでに数多く存在するので新境地を切り開いたという訳ではなく、それが本当に足跡を残せるかどうか観察することを興味深くしている。

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