デビュー、書籍化、アニメ化まで視野に入れた枠組みを取り入れた電子雑誌『BOX-AiR』。単体のアプリとしてこれまで各号が提供されてきたが、最新号がAppleからリジェクトされた。
講談社の文芸書レーベル「講談社BOX」が電子書籍「AiR」を手掛ける合同会社電気本やスターチャイルドと組んで創刊した電子雑誌『BOX-AiR』が危機に直面している。
新人作家の作品発表の場となることを目指し、デビュー、書籍化、アニメ化まで視野に入れた枠組みを用意したBOX-AiRは、今年2月の創刊以来、これまでに4号がiOS向けのアプリとして発売されている。
5号も8月初旬に発売予定だったが、BOX-AiRのTwitterアカウントは8月5日に、「BOX-AiR05号とうとうapple社にリジェクトされてしまいました。電子雑誌の未来いかに」とツイートしており、リリースに思わぬ障害が発生したことを明かしている。
単体の電子書籍アプリがAppleの審査を通りにくくなっていることは有名だが、それがBOX-AiRにも適用されたということになる。現時点でどのように対策するのかは明らかにしていないが、パブーでPDF版が販売されているので、暫定的にそちらにシフトする可能性がある。
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