Apple、Barnes & Nobleを買収?

AppleがBarnes & Nobleを買収しようとしているといううわさの真偽は不明だが、AppleにとってBarnes & Nobleが持つ700店舗以上の既存書店と600店舗の大学書店は魅力的なのかもしれない。

» 2011年08月02日 10時52分 公開
[Sovan Mandal,ITmedia]
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 さて、ここにうわさの基準からしても変だと思われることがある。AppleがBarnes & Nobleを買収しようとしているといううわさはほとんど意味をなさないかもしれないが、BGRの幾つかの「未確認の情報ソース」によると、明らかに筋は通っているようだ。

 Barnse & NobleはAppleの直接の競合ではないし、同社の製品が市場で直接競合するとも思えない。Barnes & Nobleの製品でiPadに競争を仕掛けられるとすればNook Colorだが、両メーカーはNook Colorを電子書籍リーダーとして考えた方が心地よくいられる一方、Nook Colorの購入者はむしろ安いタブレットの選択肢としてiPadをとらえている。それでも、iPadとNook Colorの格差――性能も売り上げ数でも――は、ただあまりにも大きい。

 しかし、Barnes & Nobleの巨大な書店はAppleにとって非常に魅力的かもしれず、書店の巨人を買収する十分な理由といえるのかもしれない。そうは言っても、出版社と契約すればAppleのブックストアに同じコンテンツを追加できるのに、なぜAppleは既存の書店を買収し、iBookstoreに書店が持つタイトルを統合したいのだろうか。

 もう1つの理由は恐らく、Barnes & Nobleが持つ700店舗以上の既存書店と600店舗の大学書店で、その一部をAppleはApple Storeにすることを考えているのかもしれない。Barnes & Nobleの現在価値は10億ドルで、Appleが現在蓄えている760億ドルという巨額の現金と比較すると取るに足らないと考えられる。しかし、ここで再び、Barnes & Nobleの既存店舗を改装するよりもApple Storeを新規出店した方がずっと簡単かもしれない。

 BGRの未確認の情報ソースは、AppleがiTunes 11をiOSおよびiCloudとともに9月にリリース予定であるとしている。さらにiTunes 11はユーザーがPC上でiBooksを読むことを可能にし、さらに教科書の購入とレンタルもサポートすると付け加えた。いずれにせよ、最後の部分は妥当かもしれないが、AppleがBarnes & Nobleを買収するという考えは今のところ大胆すぎるようだ。しかし、われわれは状況を見守るつもりなので、引き続き注目しよう。

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