Amazon決算、増収減益 広告付きで139ドルのKindle 3Gがベストセラーに

Amazonの4〜6月期の決算は前期に続き売り上げコストがかさんで増収減益だった。

» 2011年07月27日 08時47分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Amazon.comが7月26日(現地時間)に発表した第2四半期(4〜6月)決算は、売上高が前年同期比51%増の99億1300万ドルと伸びたが、純利益は1億9100万ドル(1株当たり41セント)で前年同期より8%減少した。流通センターの開設や人材採用でコストがかさんだ。1株当たりの純利益はThomson Reutersがまとめたアナリスト予測の35セントを上回った。

 ジェフ・ベゾスCEOは「低価格、扱う製品の拡大、迅速な配送、イノベーションが、10年来で最速の成長につながった。139ドルで発売したAT&Tの広告付きスペシャル版Kindle 3GはすぐにKindleのベストセラーになった」と語った。

 地域別では、北米地域の売上高が54億600万ドルで前年同期比51%増、欧米や日本などの米国外での売上高は45億700万ドルで同51%増だった。

 事業別の売上高は、メディア部門が27%増の36億6000万ドル、電化製品および雑貨部門が69%増の58億9000万ドルだった。Amazon Web Services(AWS)を含むその他の部門は77%増の3億5900万ドルだった。

 業績発表後の記者会見でトマス・スコータックCFO(最高財務責任者)は、年内に新たに15の流通センターを建造し、急成長中のAmazon Web Services(AWS)も強化すると語った。うわさされているタブレット端末の発売についての質問に対してはコメントを拒否した。

 今後の見通しについては、第3四半期の売上高を前年同期比36〜47%増の103億〜111億ドルとみている。

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