楽天の電子書籍ストアは「Raboo」、パナソニックの端末は3万4800円

楽天が8月10日のサービスインを予定している電子書籍ストアの名称が「Raboo」であることが分かった。パナソニックからリリース予定の専用端末「UT-PB1」の価格は3万4800円だ。

» 2011年07月22日 14時16分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 楽天が8月10日のサービスインを予定している電子書籍ストアの名称が「Raboo」であることが分かった。同時に、パナソニックからリリース予定の専用端末「UT-PB1」の価格が3万4800円となることが、特設ページで確認できる。7月末までの予約者には楽天ポイントが通常の5倍付与される。

RabooのページではUT-PB1による「新・ツンドクスタイル」を提唱している(画像は同社サイトより)

 楽天経済圏を生かして電子書籍ビジネスに参入する同社は、パナソニックのほか、紀伊國屋書店、ソニーとともに、電子書籍の利便性向上に向けた取り組みを共同で検討していくことで6月に合意、さらに、コンテンツの調達をブックリスタから行うことを明らかにしている。

 先日開催された「第15回国際電子出版EXPO」では、デュアルコアCPUと7型ワイド液晶、Android 2.2を搭載する「UT-PB1」が参考出品されていた。同製品を動画を交えて紹介した記事も参照してほしい。専用端末とはいえ、シャープのGALAPAGOSが当初選択したような完全な電子書籍専用端末ではなく、通常のAndroidタブレットに近い製品だが、アプリケーションの追加は行えない仕様となっている。

 端末の詳細もある程度明らかになってきた。サイズは縦133ミリ×横206ミリ×厚さ13.9ミリで、重量は約400グラム。内蔵メモリは8Gバイトで、ユーザーが使用可能な領域は約5.5Gバイト。このうち電子書籍を保存できる領域は4.5Gバイトで、文庫本でおよそ3000冊を保存できるとしている。

 電子書籍のファイルフォーマットにはXMDFを採用。UT-PB1にはmicroSD(8Mバイト〜2Gバイト)/microSDHC(4Gバイト〜32Gバイト)対応のメモリカードスロットが用意されているが、Rabooで購入した電子書籍は外部メモリには保管できない。なお、無料で書籍の一部が読めるお試し版の電子書籍「チラよみ電子書籍」が600冊プリインストールされている。

 このほか、ビューワの機能としては、以下のようなものがある。

  • フォントの種類の変更(明朝、ゴシック、丸ゴシックから選択)
  • フォントの大きさ(5段階から選択)
  • 画面の明るさ変更(5段階から選択)
  • ルビの有無(有無を選択)
  • 表示の色基調の選択(『白地に黒文字』『黒地に白文字』)
  • ページアニメーションの有無(有無を選択)
  • キーワード検索
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 なお、ビューアは横向き表示に未対応だが、180度回転表示が可能で、右手持ち、左手持ちで操作することが可能。辞書機能はなく、文章のコピー&ペーストもできない。

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