Google側がオプトイン方式への変更を拒否、「裁判再開シナリオ」が濃厚にGoogle Book Search和解問題

世界の出版界をここ数年騒がしてきたGoogle Book Search和解問題に関し、Google側は依然としてオプトイン方式への和解案修正を拒否しており、三者和解そのものが解消される可能性が高くなった。

» 2011年07月20日 11時29分 公開
[hon.jp]
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 米ニューヨーク連邦地裁は7月19日(現地時間)、世界の出版界をここ数年騒がしてきたGoogle Book Search和解問題に関し、2011年3月22日に下したデニー・チン判事の判断について、和解当事者たちから2度目となる状況ヒアリングを行なった。しかし、修正案が期限までに提出されなかったため、9月15日にヒアリングを“再々延期”することになった。

 Google Book Search和解問題とは、Googleの書籍全文検索サービス「Google Book Search」について、Google/米作家団体Authors Guild/米出版社協会AAPの三者による和解締結のこと。その合法性を巡り、ここ数年世界中の出版界で大きな騒ぎになっていたが、今年3月にようやくチン判事が3者による和解案は合法ではないとの判断を下していた。

 現地報道によると、Google側は依然としてオプトイン方式への和解案修正を拒否しており、三者和解そのものが解消される可能性が高くなったとのこと。チン判事も、2008年から一時中断されていた本来のGoogle Book Search裁判審理を再開させるシナリオを模索し始めたようだ。

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