今年に入り経営再建中だった米国書店チェーン第2位の米Borders Groupは清算を選択。現在営業中の399店舗も閉鎖されることが確実になった。
現地報道によると、今年に入り経営再建中だった米国書店チェーン第2位の米Borders Groupは支援企業の募集をあきらめ、清算することを選択した。
Borders Groupの買収先として複数の投資グループが名乗りを挙げていたが、債権者側との条件が折り合わずすべて破談となり、今週清算を選択することを裁判所に報告するという。この結果、現在営業中の399店舗も閉鎖されることが確実になった。これにより、米国内で“書店のない街”が多く生まれることになり、出版各社にもそれなりに打撃になることが予想されている。Borders Group側は従業員全員に宛てたメールで、「電子書籍の台頭や不況には勝てず」などとして理解を求めている。
なお、同社では電子書籍中堅の加Koboの株式約25%も保有しているが、今後の清算によりその株式がどうなるかは不明のままとなっている。
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