電子書籍端末出荷台数でNOOKが初の首位に――Kindleの敗因は?

IDCが発表した2011年第1四半期の電子書籍端末出荷で、米Burnes & Nobleが米Amazon.comをかわして首位に。カラー型端末提供の有無が勝負を分けたと思われる。

» 2011年07月11日 15時44分 公開
[西尾泰三,ITmedia]
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 米調査会社のIDCは7月8日(現地時間)、2011年第1四半期(1〜3月)における世界の電子書籍端末出荷に関する調査結果を発表した。タブレット端末出荷に関する調査結果と併せての発表となった。

 レポートによると、同四半期における電子書籍リーダー端末の出荷台数は330万台で、前年同期の約2倍(105%増)。企業別では、米Burnes & Nobleが初めて首位に。米Amazon.comは首位の座を明け渡した。IDCでは、Burnes & Noble首位躍進の理由を2010年11月に発売したカラー版「NOOK」によるものと指摘、Amazon.comが電子書籍リーダー「Kindle」シリーズにカラー版を提供していないことがこの結果につながったとしている。

 なお、IDCは2011年通年の全世界の電子書籍出荷台数を前年比24%増の1620万台と予測している。

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