ソニーは、電子書籍専用端末「Reader」でドットブック(.book)形式を新たにサポート。これに伴い、Reader Storeに講談社の作品約6000点が新たに加わる。
ソニーは6月22日、電子書籍専用端末「Reader」のファームウェアをアップデート、新たにドットブック(.book)形式の電子書籍に対応する。これに伴い、Reader Storeに講談社の作品約6000点が新たに加わる。
Reader本体と、転送ソフトウェア「eBook Transfe for Reader」に対してアップデータが提供されており、両方に適用することで、.book形式の電子書籍コンテンツを閲覧可能になる。ReaderをPCに接続した際にポップアップでアップデータがあることが通知される。
.book形式のサポートは、2つの大きな動きにつながった。1つは、講談社という大手出版社のReader Storeへの参加、もう1つは、これまでReader Storeで取り扱いがなかったコミックのラインアップが大幅に強化されることだ。
講談社はこれまで、電子書籍のファイルフォーマットについて、.bookを主、従としてXMDFで制作していたが、2011年3月ごろから.book形式に一本化、各電子書籍ストアでXMDF形式の電子書籍の販売を停止している。
これまでXMDF形式の電子書籍を販売してきたReader Storeでは同社作品は販売されていなかったが、今回.bookがサポートされたことに合わせ、同社コミックを中心に約6000冊がReader Storeに新たに加わることになる。
6月23日午前10時からReader Storeで販売が開始される講談社の.bookコンテンツは、約1360タイトル(約5700冊)のコミックと文芸書300タイトル。コミックのタイトルは新旧織り交ぜて提供され、「沈黙の艦隊」や「のだめカンタービレ」などだけでなく、「進撃の巨人」「宇宙兄弟」など現在連載中のものも並ぶ。
なお、.bookのサポートだけでなく、表示周りのアルゴリズムを調整し、Readerでの表示を最適化、描線がなめらかに表示されるなどの差別化が図られている。ただし、コミックの見開き表示には対応していない。
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