スマートフォンやタブレット型PCの登場で、より利用しやすくなっている電子書籍。だが、利用するきっかけのトップは「無料の本が読めるから」で、安価であることをメリットととらえている人が多いようだ。東京工芸大学調べ。
スマートフォンやタブレット型PCの登場で、より利用しやすくなっている電子書籍。利用者はどのくらい増えているのだろうか。
東京工芸大学の調査によると、「これまでに電子書籍を利用したことがある」人は10代では51.5%、20代では57.3%と半数を超えていることが分かった。一方、30〜50代の利用率は20〜30%にとどまっており、年代によって傾向が異なっているようだ。
電子書籍を利用したことがある人にきっかけを尋ねると、「無料の本が読めるから」(54.7%)と「インターネット広告」(41.0%)が上位。以下、「インターネットのニュースや記事を見て」が17.9%、「好きな時間に本を購入できるから」が14.1%、「利用している人を見て」が11.9%で続いた。
年代別に見ると、「インターネット広告を見て」「テレビCMを見て」の割合は年代が下になるほど高くなっていたのに対して、「インターネットのニュースや記事を見て」は年代が上になるほど高くなっていた。
無料コンテンツへの興味から利用する人が最も多くなっているが、「定価1000円で出版されている本と同じ内容の電子書籍を購入するとしたら、 いくらまでなら購入したいと思いますか」と聞くと、平均金額は578円。68.1%は「半額以下」と回答しており、「定価と同額以上」と答えた人はわずか11.6%だった。
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