シーサーは、電子出版サービス「forkN」を開始した。パブーに似たサービスだが、後発として共著機能やN次創作(フォーク機能)などが提供予定となっているのが面白い。
無料ブログサービス「Seesaaブログ」などを手掛けるシーサーは5月23日、電子出版サービス「forkN(フォークン)」を開始した。
同サービスは、誰でも簡単に電子書籍を作成/販売できるソーシャルパブリッシングと、読書体験を共有するソーシャルリーディングの機能を備えた電子出版のプラットフォームとなるもので、競合サービスとしてはパブーが挙げられる。
電子書籍の制作はWebブラウザ上のWYSIWYG風エディタから行える。ドラッグアンドドロップで章やページの管理を行ったり、見た目を確認しながら表紙の作成を行うことができるほか、大量の画像がある場合はZIPファイルにまとめて一括アップロードすることで、写真集や漫画なども簡単に作成できる。
制作したものはforkN上で100円から1万円の範囲で有料販売することも可能で、売り上げが発生した場合、forkN側が30%の販売手数料を取り、残りの70%が著者へ印税として支払われる。また、EPUBやPDFファイルで出力することもできる。
ソーシャルリーディングの機能としては、Twitterでいうフォロー/フォロワーの関係を導入し、読書活動(どの本を買ったか、どのページを読んでいるか、しおりをつけたページやコメント付きのふせんなど)の共有が行える。書き手の新刊情報なども同様に共有できるようになっている。
今後、EPUB3.0のサポートなどを視野に入れているほか、機能面では、複数人でコンテンツ作りが行える「共著機能」や、オリジナルに対して派生物を制作する「N次創作(フォーク機能)」などが予定されている。前者はともかく、後者がどのような形で実装されるか注目したい。
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