NEC、2画面仕様のAndroidブック端末「LifeTouch W」を製品化電子書籍・教育サービス向け端末として展開

NECが重量530グラムの2画面Androidブック端末「LifeTouch W」を製品化。電子書籍サービスを行う企業向けなどへ納入する企業向けとして展開する。

» 2011年05月19日 12時31分 公開
[ITmedia]
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 NECは5月19日、2画面折りたたみ型のブックスタイルを採用するAndroid端末「LifeTouch W」を出荷すると発表。企業向けに2011年6月末より出荷する。

photophoto 2画面ブックスタイルの「LifeTouch W」

 LifeTouch Wは、7型のタッチパネル付き液晶ディスプレイを2枚配置し、文庫本を開くように使用するブックスタイルの採用を特徴とする。NECは主に企業向けの製品として展開し、電子書籍や新聞・出版サービス向けの閲覧用端末として、流通や小売業、医療、製造分野などでの書類表示や在庫管理・発注業務として、教育機関での学習端末としてなどの利用を想定する。2010年12月にNECビッグローブが始めた「Smartia」のように、納入先企業のブランド・サービスで個人向けに発売されるシーンも考えられる。

 主な仕様は、OSにAndroid 2.2を採用、800×600ドット表示対応で抵抗膜タッチパネル付きの液晶ディスプレイ×2、CPUはARM Cortex A8、メインメモリは1Gバイト。通信機能はIEEEE802.11b/g準拠の無線LAN、Bluetooth 2.1+EDR(対応プロファイル:OPP、HSP、A2DP、AVRCP)。有効300万画素のAF付きカメラ、SDHC対応フルサイズSDメモリーカードスロット、USB 2.0(Standard-A、ホスト機能付き)×1、USB 2.0(Micro-B)×1、モノラルスピーカー、GPS/加速度/地磁気/輝度調整の各種センサーなどを搭載する。

 本体サイズは135(幅)×208(高さ)×23(厚さ)ミリ、重量は約530グラム。バッテリー動作時間は無線LAN接続のWebサイト閲覧時で約5時間とする。

 AndroidマーケットやGmail、YouTube、GoogleマップなどGoogle標準のほか、2画面での利用に工夫を取り入れた2画面ブラウザ、手書き文字認識エンジン「楽ひら」、日本語入力システム「iWnn」などのアプリケーションを実装する。このほか、提供企業での業務や顧客サービス内容に応じた機器のカスタマイズや専用アプリケーションの開発、ソフトウェアベンダに対しても開発環境を提供する。

 2011年5月25日開催の「ワイヤレスジャパン2011」で展示・公開する。


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