ΣBook(シグマブック)――パナソニック電子書籍端末ショーケース

往年の名機から最新のタブレットまで――古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、松下電器産業(現:パナソニック)が2004年に発売した「ΣBook」を取り上げる。

» 2011年04月17日 00時01分 公開
[山口真弘,ITmedia]

製品概要

 松下電器産業(現:パナソニック)が開発した読書端末。7.2インチの記憶型液晶2枚を備え、本のように見開きで読めるのが大きな特徴。単3電池2本で約3カ月の閲覧が可能。

 操作は画面下部のボタンを用いて行う。専用の読書ポータル「ΣBookサイト」や「10DaysBook」から購入したコンテンツを表示できるほか、ユーティリティソフト「ΣBookBuilder」で変換したデータの表示にも対応する。文学作品100選や時代小説作品集、童話集を収録したSDカードとのセットモデルも用意されていた。著作権保護機構としてSD-ePublishに対応し、コンテンツはSDカードで読み込んで表示する。

 ビューワはT-Timeのカスタムバージョン「T-TimeΣビューア」を採用。東芝にもOEM供給されており、本体色やロゴなどの仕様が異なる。本記事の写真は東芝製のモデル(型番:DCT-100)で、本体色はオリジナルのダークグリーンとは異なるブルー。

 なお、公式サイトはすでに閉鎖されている。

スペックで見る「ΣBook」

メーカー 松下電器産業(現:パナソニック)
国内発売時期 2004年2月
発売時価格 3万7900円
専用/汎用 専用
OS 独自
OSバージョン -
サイズ(※最厚部) 292(幅)×205(奥行き)×12.7(厚さ)ミリ(開いた状態)
154.5(幅)×205(奥行き)×25.4(厚さ)ミリ(閉じた状態)
重量 約520グラム
解像度 1024×768ドット(片面)
ディスプレイ 記憶型液晶
カラー/白黒 グレースケール16階調
画面サイズ 7.2インチ×2
通信方式 なし
Bluetooth なし
内蔵ストレージ なし
メモリカードスロット SDメモリーカード
バッテリ持続時間(メーカー公称値) 約3カ月
タッチ操作 非対応
対応フォーマット SD-ePublish
コネクタ -
電子書籍ストア ΣBookサイト、10daysbook
そのほか -
最終更新日:2011年4月17日

写真で見る「ΣBook」

右60度傾斜外観本体を持った写真CDとの比較 本体外観。厚みはそこそこある(写真=左)/本のように見開きで読める(写真=中央)/サイズ、厚みともかなり大柄。ヒンジ部には単3電池を収納する(写真=右)
単体俯瞰左側面右側面 画面下にファンクションキーを備える。ちなみに電源ボタンは存在しない(写真=左)/左側面。ボタンはなくすっきりとしている(写真=中央)/右側面。こちらも特にボタンはない(写真=右)
上面底面裏面 上面。SDカードスロットを備える(写真=左)/底面。リセットボタンを備える。ヒンジ部にはストラップホールが設けられている(写真=中央)/裏面。メタリックな塗装が施されている。パナソニック製品はダークグリーン、東芝のOEMモデルはブルー一色(写真=右)
メイン画面コンテンツ表示画面 メニュー画面。本棚を模したデザイン(写真=左)/コンテンツを表示したところ。実際の本と同様に左右ページに分かれて表示される(写真=中央)/ハイパーリンクで注釈にジャンプできる(写真=右)
ビューワには「T-TimeΣ」を採用する(写真=左)/ページめくりはファンクションキーを用いて行う。タッチ操作には対応しない(写真=右)

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