オライリー・ジャパンは、先月実施した東日本大震災の被災者支援キャンペーンの結果を報告。3日間で3700万円が集まった。
オライリー・ジャパンは4月1日、運営する電子書籍販売サイト「O'Reilly Japan Ebook Store」で展開した東日本大震災の被災者支援キャンペーンの結果を公開した。
同キャンペーンは、3月23日から26日まで開催されたもので、専用のプロモーションコードを入力するとO'Reilly Japan Ebook Storeで販売される電子書籍を通常価格の半額で購入できるというもの。期間中の売り上げは、著作権者への印税や決済手数料を除いた全額が日本赤十字社への義援金に充てられるということもあり、ソフトウェアエンジニアを中心に大きな話題を呼んだ。
オライリー・ジャパン代表のジョン・ムーア氏がキャンペーンの結果を報告したブログエントリによると、3日間で集まった義援金は3700万円。1冊の電子書籍の価格を1000円としてフェルミ推定すると、およそ3万7000冊の電子書籍が購入されたことになる。反響が大きすぎてシステム側の処理がスタック、電子書籍のダウンロードまで数十時間待ちという状況だったが、結果だけを見ればすばらしい成果を上げたといえる。
米O'Reilly Mediaで行われていた災害義援金キャンペーンで集まった金額は20万ドル(約1620万円)だったが、これを上回る額となった。オライリー・ジャパンでは当初、全額を日本赤十字社に寄付する予定だったが、予想を超える金額となったこと、震災の被害が広域に及んでいること、一部の地方自治体で戸籍謄本が津波で消失したことなどで実際の分配には時間が掛かることなどを考慮し、日本赤十字に加え、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、国境なき医師団などにも分割して寄付することになった。
また同社は、4月1日から4月30日までの書籍売り上げの一部を、東日本大震災の被災者へ寄付するとしている。
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