LIBRIe EBR-1000EP――ソニー電子書籍端末ショーケース

往年の名機から最新のタブレットまで――古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、ソニーが2004年に発売した「LIBRIe EBR-1000EP」を取り上げる。

» 2011年03月25日 23時00分 公開
[山口真弘,ITmedia]

製品概要

 世界ではじめてE Inkの電子ペーパーを採用した、ソニー製の電子ペーパー端末。同社が提唱する電子ブック規格「BBeB」(BroadBand eBook)に対応し、本製品発売とほぼ同時期にオープンした連携ストア「Timebook Town」から電子書籍コンテンツを入手できる。

 買い切りではなく60日間のレンタル方式を採用するとともに、Timebook Townの月額利用料210円の中に1冊までのダウンロード権が含まれるというシステムで、PCにいったんダウンロードしたのちUSBもしくはメモリスティック経由で転送する。

 著作権保護技術として「OpenMG」を採用しているのも特徴。2007年5月に生産を終了、Timebook Townも2009年2月に運用を終了している。重量は約190グラムとされるが、実際には単4電池×4本の重さが加わるため、次世代の電子書籍端末と比べて極端に軽いわけではない。

スペックで見る「LIBRIe EBR-1000EP」

メーカー ソニー
国内発売時期 2004年4月
発売時価格 4万円前後
専用/汎用 専用
OS 独自
OSバージョン -
サイズ(※最厚部) 126(幅)×190(奥行き)×13(厚さ)ミリ
重量 約190グラム(乾電池含まず)
解像度 800×600ドット
ディスプレイ 電子ペーパー(E Ink)
カラー/白黒 モノクロ4階調
画面サイズ 6インチ
通信方式 なし
Bluetooth なし
内蔵ストレージ 約10Mバイト
メモリカード メモリスティック
バッテリー持続時間(メーカー公称値) 約1万ページ
タッチ操作 非対応
対応フォーマット BBeB
コネクタ USB(miniB)
電子書籍ストア Timebook Town
その他 Windows用ソフト「Printer for LIBRIe」を使うことで任意のファイルを本製品で読める形式に変換可能。ほかにもWindows用ユーティリティは多数あり。
最終更新日:2011年3月25日

写真で見る「LIBRIe EBR-1000EP」

右60度傾斜外観本体を持った写真CDとのサイズ比較) 本体色はホワイト(写真=左)/本体下部のボタンで操作を行う。タッチには未対応(写真=中央)/画面は6インチ。これは後に登場するKindle2やReader Touch Editionと同等(写真=右)
単体正面左側面右側面 正面。E Ink製電子ペーパーを採用するが4階調ということもありグラデーションなどの表現力には乏しい(写真=左)/左側面。単4電池×4の電池ボックスを備える(写真=中央)/右側面。特にボタン類はない(写真=右)
上面底面裏面 上面。メモリスティックスロットを備える(写真=左)/底面。電源およびUSBコネクタ、イヤフォンジャック、音量ボタン、電源ボタンを備える(写真=中央)/裏面。スピーカーを備える(写真=右)
オプションのカバーを取り付けた状態/本体下部にキーボードなどの操作系を備える。あまり押しやすいとはいえない
メイン画面コンテンツ表示画面 起動直後のメイン画面。言うまでもないが日本語表示に対応する(写真=左)/辞書コンテンツを多数搭載し、一括検索も行える(写真=中央)/文字サイズを縮小することで段組表示にも対応(写真=右)
コンテンツに依存するが、文字サイズは5段階で可変する(写真=左)/コンテンツは並び替えが可能なほか、分類を設定することもできる(写真=右)

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