Kindle 2――Amazon.com電子書籍端末ショーケース

往年の名機から最新のタブレットまで――古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、米Amazon.comが販売する電子書籍端末「Kindle」の第2世代に当たるモデルを取り上げる。

» 2011年03月25日 23時00分 公開
[山口真弘,ITmedia]

製品概要

 米Amazon.comが販売する電子書籍端末「Kindle」の第2世代の製品。初の国際バージョンであることから当初は「Kindle with U.S. & International Wireless」などと呼ばれていたが、現在では「Kindle 2」ないしは「Kindle (2nd Generation)」と呼ばれることが多い。販売元はAmazon.com。

 AT&Tの国際ローミング回線を通じて電子書籍ストア「Kindle Store」を利用でき、新聞などの定期配信システムも日本国内にいながら問題なく利用できる。初代モデルにあったSDカードスロットが廃止される一方、メモリ容量が従来の180Mバイトから2Gバイトへと大幅に増加した。E Ink電子ペーパーも4階調から16階調へと進化している。

 本体右下のジョイスティック上の「5-way controller」でカーソルを移動させて操作する。当初はPDFをそのまま読むことができなかったが、ファームアップによってPDF表示に対応した。ただし日本語には対応しないため、画像ベースでの表示となる。米国では2009年2月に発売され、約1年半後の2010年8月に発表された第3世代の製品と入れ替わる形で終息した。大型版に当たるKindle DXは同世代の製品となる。

スペックで見る「Kindle (2nd Generation)」

メーカー Amazon.com
国内発売時期 2009年10月
発売時価格 259ドル
専用/汎用 専用
OS Kindle OS
OSバージョン Kindle OS 2.5.8
サイズ(※最厚部) 203.2(幅)×134.6(奥行き)×9.1(厚さ)ミリ
重量 約289.2グラム
解像度 600×800ドット
ディスプレイ 電子ペーパー(E Ink)
カラー/白黒 モノクロ16階調
画面サイズ 6インチ
通信方式 3G
Bluetooth なし
内蔵ストレージ 2Gバイト(ユーザ利用可能領域は1.4Gバイト)
メモリカード なし
バッテリ持続時間(メーカー公称値) 7日
タッチ操作 非対応
対応フォーマット AZW、MOBI、TXT、PDF、HTML、DOC、JPEG、GIF、PNG、BMP
コネクタ Micro USB
電子書籍ストア Kindle Store
そのほか ZIP圧縮JPEGにも対応/日本語非対応/米国での発売は2009年2月
最終更新日2011年4月19日

写真で見る「Kindle (2nd Generation)」

右60度傾斜外観本体を持った写真CDとの比較 本体色はホワイトのみ(写真=左)/基本操作は左手、右手いずれでも可能(写真=中央)/画面は6インチ。本体幅はCDよりも若干広い程度(写真=右)
単体俯瞰左側面右側面 正面(写真=左)/左側面。オプションのカバーに取り付けるための穴が2箇所にある(写真=中央)/右側面。音量ボタンを備える(写真=右)
上面底面裏面 上面。電源ボタンおよびイヤフォンジャックを備える(写真=左)/底面。Micro USB端子を備える(写真=中央)/裏面。上部のみプラスチック、ほかは金属製。下部にスピーカーを備える(写真=右)
オプションのカバーを取り付けた状態(写真=左)/下部にはキーボードのほか、カーソルを動かすための「5-way controller」などを備える(写真=右)
メイン画面コンテンツ表示画面 起動直後のメイン画面(画面=左)。上下にカーソルを動かして選択することでコンテンツを表示できる/コンテンツを表示したところ(画面=中央)/文字サイズやマージンなどの調整が可能。日本語表示には非対応(画面=右)
3G回線を経由してKindle Storeに接続可能(画面=左)/電子書籍タイトルを一覧表示したところ(画面=中央)/個別の電子書籍ページ。「Buy」を押すと購入できる(画面=右)
設定画面。ハイライト機能やソーシャル連携機能の利用の有無が設定可能(画面=左)/実験機能として、Web表示、MP3ファイル再生機能、音声読み上げ機能を搭載(画面=右)

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