メディアファクトリーが主催する「ダ・ヴィンチ電子書籍アワード」にノミネートされた16作品が2月10日に発表された。栄冠はどの作品に輝くのか。
メディアファクトリーが主催する「ダ・ヴィンチ電子書籍アワード」のノミネート作品が2月10日に発表された。
同アワードは、電子書籍ブームを一過性のものに終わらせず、書籍市場全体の活性化につなげていくことを目的に企画されたもの。2010年に発売された電子書籍を対象に、「文芸部門」「書籍部門」「コミック・絵本部門」の3部門でアワードを選出する。
実行委員による一次選考では16作品がノミネート。文芸部門には、新刊と電子書籍の同時発売が話題となった京極夏彦氏の「死ねばいいのに」や、紙の書籍に先行して電子書籍が配信された村上龍氏の「歌うクジラ」などがノミネート。書籍部門では、iPadのテレビCMにも登場し、アプリの方が紙の書籍より売れたという「元素図鑑 The Elements in Japanese」や、eBook USERでも取り上げた幻冬舎の「深海のとっても変わった生きもの」などがノミネートされている。
文芸、書籍部門にノミネートされた作品と比べると、コミック・絵本部門にノミネートされた作品は、スマートフォンやタブレット端末がこれから浸透すると考えられる女性や子どもといった層に訴求した作品が多いのが特徴。同部門の結果は業界関係者にも気になるところだ。
各賞のうち、一般の読者投票によって選出される「読者賞」は、専用ページで投票を受け付けており、本稿執筆時点ではコミック・絵本部門にノミネートされている「ママ、読んで!おやすみ前のおとえほん 〜読み聞かせ日本昔話〜」「ヌカカの結婚/カルシノの贈り物/テロメアの帽子」の人気が高いようだ。投票は2月28日までとなっている。
すべての作品を購入し、内容と値段、そして紙にはない要素を考慮した記者の各賞予想は「暗獣」「GAIA What a wonderful world!」「サイバーマンガ1号」だが、果たしてアワードの行方は? 結果発表は3月23日の予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.