第4回 “自炊”した電子書籍は読める?――「GALAXY Tab」「GALAXY Tab」の“ここ”が知りたい

今回はタブレット端末の使い道としてアピールされることが多い電子書籍に焦点を当て、GALAXY Tabで電子書籍を購入して読むときの使い勝手をリポートする。また、Androidの拡張性の要ともいえるアプリケーションストアや、最近流行のTwitterなどソーシャルメディアへの対応も見てみよう。

» 2011年01月28日 14時00分 公開
[吉川英一(K-MAX),ITmedia]
photo ドコモのSamsung製Androidタブレット「GALAXY Tab」

質問:電子書籍は使える? 「自炊」した場合でもOK?

 電子書籍の楽しみ方として、ストアからコンテンツをダウンロードして楽しむ場合と、自分で紙の書籍をスキャンしたものを楽しむ(いわゆる「自炊」する)場合がある。まずストアについては、GALAXY Tabには「マガストア」と「eBook Japan」の2アプリがプリインストールされている。マガストアは雑誌中心のラインアップ、eBook Japanは主にマンガが充実しており、併せて利用することで幅広いジャンルの電子書籍を楽しめる。これらのサービスはスマートフォンにも対応しているが、GALAXY Tabはその大画面を生かしてより快適な読書環境を提供してくれる。

photophoto 「マガストア」は書店の雑誌コーナーのような雰囲気(写真=左)。GALAXY Tabの大画面で雑誌も問題なく読める(写真=右)
photophoto 「eBook Japan」のコンテンツ購入はWebブラウザで行う(写真=左)。購入したマンガをGALAXY Tabのアプリで読む(写真=右)

 電子書籍ストアといえば、ドコモなどが「2Dfacto(トゥ・ディファクト)」をスタートさせているが、このアプリはGALAXY Tabにプリインストールされていない。しかしAndroidマーケットから「BOOKストア 2Dfacto」アプリをダウンロードすることで2Dfactoのサービスを利用できる。

photophoto 電子書籍ストア「2Dfacto」はアプリをダウンロードして使う(写真=左)。購入したマンガをGALAXY Tabのアプリで読む(写真=右)

 一方、このようなストアからのダウンロードではなく、自分で書籍をスキャンしたデータをGALAXY Tabで読むことも可能だ。オフィスソフト「ThinkFree Office」でPDFを読むことができるほか、世界標準の電子書籍フォーマット「ePub」に対応した「ブック」アプリもプリインストールされている。

photo PDFを読める「ThinkFree Office」。画像の多いデータも軽快に表示
photophoto ePubに対応した「ブック」アプリはiPhone/iPadのiBookに似た外観(写真=左)。横書きなら日本語コンテンツも表示可能(写真=右)

質問:どんなアプリストアが使える?

 GALAXY Tabで使えるアプリケーションストアは、Android標準の「Androidマーケット」と、Samsungが提供する「Samsung Apps」がプリインストールされている。現状Samsung Appsで配布されているアプリは少なく、さまざまなアプリを広く配布するというよりは、GALAXY Tabのアドオンを配布するという感じになっている。実質的には使えるアプリストアはAndroidマーケットのみということになるだろう。

photophoto Android標準の「Androidマーケット」(写真=左)と、Samsung提供の「Samsung Apps」(写真=右)

質問:Twitterクライアントとしてはどう?

 GALAXY Tabにはソーシャルメディアの内容を表示できる「SNS Browser」ウィジェットがプリインストールされている。対応するソーシャルメディアはTwitter、Facebook、MySpaceのほか、日本向けとしてmixiにも対応している。これらソーシャルメディアの更新情報をウィジェットに表示したり、ウィジェットから投稿したりすることができる。とはいえ、専用のアプリではないため、画像の投稿に対応しないなど若干機能不足な部分もある。その部分は別のTwitterアプリで補完するといいだろう。

photophoto 「SNS Browser」のウィジェットでTwitterの更新を表示(写真=左)。Facebook、mixi、MySpace、Twitterに対応(写真=右)

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