暁印刷と豊国印刷のe-Book Digital Factory事業、北海道岩見沢市に制作拠点を設置

暁印刷と豊国印刷は、2社が中心となって発表した協業型電子書籍大量制作ライン「e-Book Digital Factory」事業で、電子書籍制作を地域産業としたい北海道岩見沢市との協働に合意、同市に電子書籍制作業務ラインを構築する。

[西尾泰三，ITmedia]

　暁印刷と豊国印刷は11月30日、2社が中心となって発表した協業型電子書籍大量制作ライン「e-Book Digital Factory」事業で、北海道岩見沢市との協働に合意、同市に電子書籍制作業務ラインを構築することを明らかにした。

　e-Book Digital Factoryは、暁印刷、豊国印刷のほか、hon.jp、ポルタルトなど数社が協業する形ではじまった協業型の電子書籍制作ライン事業の名称。今回の合意により、岩見沢市の第三セクター法人「はまなすインフォメーションセンター」に電子書籍制作業務ラインを構築、フロックデバイス、ソーシャル・エイド・リサーチ、あかり家など、岩見沢市の地場企業とともに、安定した電子書籍制作体制を提供する。

　e-Book Digital Factoryが電子書籍制作事業に必要なスタッフ教育や環境整備支援、案件の受注活動を行い、岩見沢市が地域産業の振興と地域雇用促進の観点からそれを支援するという図式となる。

　e-Book Digital Factoryが狙うのは、安定した電子書籍制作体制を全国規模でネットワーク化すること。一方の岩見沢市は、今後の需要増が見込まれる電子書籍制作技術者の育成や地域雇用機会の創出など、新たな地域産業として定着を狙う両者の考えが一致した格好だ。