ソニー、KDDI、凸版印刷、朝日新聞が電子書籍配信で新会社 年内開始へ

ソニー、KDDI、凸版印刷、朝日新聞が、電子書籍配信の展開に向けた新会社を7月に設立。日本最大級の電子書籍配信プラットフォームを構築、年内のサービス開始を目指す。

» 2010年05月27日 16時30分 公開
[ITmedia]

 ソニー、KDDI、凸版印刷、朝日新聞社は5月27日、電子書籍配信の展開に向けた事業企画会社を7月に設立することで基本合意したと発表した。書籍、コミック、雑誌、新聞を配信する共通プラットフォーム構築・運営する事業会社に移行し、年内のサービス開始を目指す。

 事業企画会社は7月1日に設立予定。資本金は1500万円(資本準備金1500万円)で、4社が均等出資する。

 今後移行する事業会社は、出版・新聞コンテンツの収集と電子化、管理、販売、配信、プロモーションを展開するほか、必要なシステムの開発も行う。さまざまな端末に対応した国内最大級の電子書籍配信プラットフォーム構築を目指すとしている。他企業にも門戸を開き、共通プラットフォームへの参加を広く呼び掛けていく。

 新会社設立に対し、出版社でつくる日本電子書籍出版社協会の代表理事で、講談社の野間省伸副社長は「新会社設立をきっかけに、出版社の進める電子書籍がより早く読者の手元に届く形が作られれば幸いです」と賛同するコメントを寄せた。小学館、集英社なども賛同している。

photo 「Reader Daily Edition」を持つソニーのストリンガーCEO=昨年11月

 ソニーは米国で電子書籍端末「Reader」を展開し、昨年12月には3Gネットワークに接続してソニーの電子書籍ストアにアクセスできる「Reader Daily Edition」を発売した。ソニーは電子書籍端末市場で、2012年度に世界シェア40%を目指す方針を掲げている。


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